経営のヒント

―あたり前のわな(はじめに)―

皆さんは「そんなことあたり前や!」と思ったことはありますか。また、実際に口に出して言ったことはありますか。

思い当たることがある方は、もしかすると“あたり前のわな”にはまっているかもしれません。

 

当たり前という感覚は、それぞれの人が生きてきた中で培った価値観などによって形成されています。また、個人だけでなく、業界や企業、家族、趣味の仲間などの集団でも、あたり前という感覚は存在します。

 

例えば、従業員に作業を依頼したけれど出来上がりが思っていたのと違って「イラっとした」、LINEで休む連絡をする若者に「あきれた」などの経験をした方もいるのではないでしょうか。

これは、自分のあたり前という感覚が相手にとってはあたり前でないため、コミュニケーションがうまくとれていないことで起こっている可能性があります。

 

また、業界や企業、家族、趣味の仲間などの集団でも、なぜかは分からないけど集団の全員が疑うことなく、当たり前だと思っている行動や考え方があるのではないでしょうか。

 

私たちは、自分や自分の所属する集団と他の人々とは違うということを認識しつつも、ついついあたり前という感覚で物事を認識したり、判断したりしてしまいがちです。このあたり前という思い込みが“あたり前のわな”を生んでいます。

 

 人や集団で形成されたあたり前という感覚が、知らず知らずのうちに私たちを思考停止状態にさせ、革新・改善の芽を摘んでしまいます。また、あたり前という感覚が相手との円滑なコミュニケーションを阻んでいることがあります。

次回以降場面ごとに、はまる可能性のある“あたり前のわな”についてお伝えしていきます。

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