経営のヒント

―新事業の進め方(はじめに)―

新しい事業のアイデアが浮かんだ時、経営者の皆さんはどうしますか?

 すぐに実行に移すという方もいると思いますが、失敗したくないので時間をかけて事前の検討や準備をしっかりしてから、一歩を踏み出すという方もいると思います。

しかし、現在の社会情勢を見てみると、変化のスピードが激しく半年後には予想もしていなかった状況になっていることも少なくありません。また、人々は近年多様化していると言われており、情報収集能力の高い大企業でさえ、どんな商品やサービスが受け入れられるかが正確には見通せない状況です。

このような状況によって、時間をかけた検討や準備のメリットが、以前と比較して薄れているのではないでしょうか。つまり、時間をかけている間に世の中の流れは変化し、実際に受け入れられるかどうかは、やってみないと分からないということです。

そのため、すぐにはうまくいかないことを前提に事業を始め、走りながら考えることが、現在の状況に合った新事業の進め方ではないかと考えています。

もちろん、このやり方がすべての新事業に当てはまるわけではありません。どうしても大きな投資が必要になる事業や人命にかかわるなど小さな失敗も許されない事業などは、事前の準備を綿密に行う必要があります。

しかし、投資を抑えて始めることができ、試行錯誤が許容される場合には、まず、始めてみることで見えてくることも多いはずです。

ただし、とにかく早く始めればいいという訳ではありません。いくつかのポイントを押さえながら進めていくことが重要です。

スピード感をもって始め、走りながら考えるための主なポイントは以下の3つです。

(1)「対象顧客」と「その顧客の求めるもの」の“仮説”を常に意識する

(2)小さく始める

(3)状況に合わせて変化する

次回以降にそれぞれのポイントについて、詳しくお伝えしていきます。

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