経営のヒント

―新商品やサービスの開発手法【デザイン思考】(その3:創造)―

デザイン思考は顧客を深く理解することで、新しい価値を生み出そうとするイノベーションの方法論です。「共感」「問題定義」「創造」「試作」「テスト」の5つのステップで構成され、対象とする顧客との対話によって理解を深め、アイデアなどを修正しながら進めていきます。5つのステップは順番に進めるだけでなく、顧客に対する理解が不十分と感じれば、前のステップや最初のステップに戻るという試行錯誤を繰り返します。

 

 今回は「創造」のステップについてお伝えしていきます。

 このステップの前半では、解決策の可能性を最大限に広げます。問題定義で考えた課題を解決するためのアイデアの幅を、最大限押し広げることに集中します。

ここでは、最も一般的なブレインストーミングについて紹介します。とにかくたくさんのアイデアを生み出すことを目的に、他人のアイデアや発想を借りながら、連想ゲームのようにアイデアの幅を広げる手法です。

 ブレインストーミングは複数人で行います。多くのアイデアを出すために、質ではなく量に焦点を合わせます。そのため、他人のアイデアを発展させたり、自分のアイデアと組み合わせたりしてひたすらアイデアの幅を広げることに集中します。10個より100個ある方が良いアイデアが見つかる可能性は高まります。

アイデアが出尽くしたと感じたら、それらを収束させる後半の作業に移ります。ここでの目的は、試作をしてテストする価値がありそうな、可能性のあるアイデアを選ぶことです。

 アイデアを選ぶ際に注意しなければならないことは、技術的な実現性や利益が出るかどうかという点のみで判断しないことです。これらはもちろん重要ですが「新しい価値を顧客や社会に提供出来るか」という視点も重要です。まずは、発展可能性があるアイデアをいくつか選び、これ以降のステップで確認・検証していきます。

 どのアイデアを選択するかは、参加者の投票などで決めても構いません。投票を行う場合には、例えば、「最も予期していなかったもの」「ワクワクするもの」「合理的なもの」などの基準を設定し、一人が複数投票して決定するのもいいかもしれません。

 

 「創造」のステップでは、前半はアイデアを発散させる、後半はアイデアを収束させることになります。これらは、思考の方法が異なりますので、明確に分けて行う必要があります。

 

(出典・抜粋:デザイン思考研究所HP)

記事一覧

その他の「経営のヒント」

もっと見る