経営のヒント

―新商品やサービスの開発手法【デザイン思考】(その4:試作)―

デザイン思考は顧客を深く理解することで、新しい価値を生み出そうとするイノベーションの方法論です。「共感」「問題定義」「創造」「試作」「テスト」の5つのステップで構成され、対象とする顧客との対話によって理解を深め、アイデアなどを修正しながら進めていきます。5つのステップは順番に進めるだけでなく、顧客に対する理解が不十分と感じれば、前のステップや最初のステップに戻るという試行錯誤を繰り返します。

 

 今回は「試作」のステップについてお伝えしていきます。

 「試作」と聞くと、実際に使う材料と工具で時間をかけてしっかりとしたものを作ることをイメージする方もいると思います。しかし、このステップの特に初期段階では、素早く安く(数分と数百円で)繰り返し加工品を生成します。アイデアを目に見える形にして、その過程で自分自身の気づきを得る、試作したものを見てメンバーと対話し有効なフィードバックを引き出すことも重要です。

 試作品(プロトタイプ)を作成するのは、それを使ってユーザーと対話することが目的の一つです。そのため、例えば、壁に貼ったポスト・イット® 、あなたが組み立てた紙の装置、ロールプレイング、ストーリーボードなどでも構いません。

 

プロトタイプを試作する際に意識することは、ひとつのプロトタイプに長い時間をかけない(長い時間かけると愛着が湧き、そのプロトタイプに固執してしまう)、ユーザーにテストして欲しい変数を意識して試作する(ユーザーにどの点について試してほしいかを意識することで、有益なフードバックが得られる)などです。

 

 プロトタイプは、言葉で説明するよりも明確にユーザーに使用場面を理解してもらえる効果があります。そのため、自分たちが想定したアイデアが、どのように顧客に受け取られるのかを明らかにすることが出来ます。

 

(出典・抜粋:デザイン思考研究所HP)

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