経営のヒント

―経営者のお仕事(その1)―

「あなたは経営者の仕事をしていますか?」

(はじめに)で経営者の仕事は経営者にしかできないことと定義し、以下の3つを挙げました。

1.方向性を決定し明示すること

2.重要な意思決定をすること

3.意思決定したことを実行できる体制を整えること

 

今回は1.方向性を決定し明示することについてお伝えします。

方向性を決定するというのは、どのような企業になりたいかをはっきりさせるということです。顧客にどのような価値を提供しどのように思われたいのか、そのために売上や組織の規模はどのくらいか、そのために必要な商品・サービスはどんなものか、そのために何をしなければならないのか、そのために何をしてはいけないのかなどを決定することです。

 

方向性が異なれば必要な取り組みも異なってきます。少し大雑把ですが二つの例を考えてみます。

一つ目の例は、顧客ニーズに寄り添って最高の品質のものを届け続ける企業になりたいと考えた場合です。このような企業になるためには、規模を拡大せず少数精鋭で顧客ニーズの把握とそれに応えるスキルを磨き続けるという判断になる可能性が高いのではないでしょうか。

二つ目の例は、日本中の顧客に商品やサービスの価値を届ける企業になりたいと考えた場合です。このような企業になるためには、規模拡大を目指してマニュアルなどによる従業員の育成、仕入先や取引先などの他企業の力を活用する提携などで、早期に効率的に商品・サービスを提供する仕組みを構築するという判断になる可能性が高いのではないでしょうか。

 

このように、方向性によって取り組むべきことが変わってきます。そのため、方向性を決めなければどのようなことに取り組むのかも決まりません。

 

また、決定した方向性は、顧客はもちろんのこと、アルバイトを含む従業員や関係企業に明示する必要もあります。企業の方向性を明示して理解してもらえれば、従業員の働き方や関係企業の関わり方などの統一性や一貫性が保たれるようになります。

 

上述したように、方向性によって取り組む内容が変わってきます。そのため、方向性を決定し明示することは、次回以降にお伝えする 2.重要な意思決定をすること 3.意思決定したことを実行できる体制を整えること にも影響する基本的な経営者の仕事だといえます。

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