経営のヒント

―経営者のお仕事(はじめに)―

「あなたは経営者の仕事をしていますか?」

従業員の少ない企業の経営者の方々は、仕入先や取引先などの関係者とのやり取り、商品・サービスの生産、経理関係の書類の作成や整理など様々なことを日々行い、忙しく働いている方も多いと思います。これらの日常業務は、企業を運営していく上で欠かせないものです。

しかし、当たり前ですが、経営するということは企業を存続・発展させることであり、経営者はその責任を負っています。そのため、日常業務だけをやっていればいいわけではありません。経営者としての仕事をする必要があります。

 

では具体的に、経営者の仕事って何でしょう?

この問いに対し、経営者、学者、経営コンサルタントなどいろいろな立場の方が、様々なところでそれぞれ答えています。どれが正解ということではなく、それぞれの視点でそれぞれが正解だと思います。

ただ、そうはいっても、ここでお伝えするためには一定の定義も必要です。これが正解というわけではありませんが、ここでは

「経営者の方々が行っている、または行わなければならないとされている仕事の中で、経営者にしかできないこと」

と定義してお伝えしていきます。

 

経営者にしかできないこととしては、具体的には大きく分けて以下の3つが挙げられます。

1.方向性を決定し明示すること

2.重要な意思決定をすること

3.意思決定したことを実行できる体制を整えること

 

どれに注力するべきかは、その時の経営環境や企業内の状況などによって異なります。経営環境が安定し業績が順調な時には、決定した方向性に従って、効率的に顧客ニーズに応えるための意思決定が多くを占めるかもしれません。ただし、経営環境は必ず変化していきますので、常に方向性についても検証しておく必要はあります。

逆に、危機的な状況の時には大胆な変革が必要になり、そのための方向性を示すことがより重要になります。

 

この3つのことを、「経営者のお仕事」として意識し、日常業務よりも優先して取り組むことが経営を存続・発展させることにつながっていくと思います。逆に、日常業務に追われて意識しなくなると、いつの間にか方向性などを見失い、気がつけば顧客がいなくなってしまうという最悪の事態になる恐れもあります。

 

次回以降に3つのことのそれぞれについて、詳しくお伝えしていきます。

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